むか~し、某バンドが大好きだった時。
新幹線の駅のホームで窓越しに(ほぼ)同じこと言ったのを思い出しました。
何かに夢中になったことのある人は、懐かしく思えるんじゃないかな~。
あらすじ
大学院受験に失敗し、彼女なし、お金もなし。
バンド活動も全く上手くいかず、どん底の生活を送っていた劔(つるぎ)。
ある日、友人からもらった松浦亜弥の「桃色片思い」のMVを見て一気にハマり、ハロプロのアイドルオタへとのめり込んでいった。
コズミン、ロビさんなど個性的な仲間たちとも出会い、ハロプロの啓蒙活動や定期的に開催されるトークイベントへの出席、そして「恋愛研究会。」というバンドを結成してライブ活動をしたり…と、仲間たちとくだらなくも楽しく、みんなで笑う日々を送る劔。
しかし、時は過ぎ、ハロプロ以外にも大切なものを見つけ忙しく過ごすうちいつの間にか仲間たちと会うこともなく離れ離れになっていく。
スタッフ・キャスト
2020年製作 日本
配給:ファントム・フィルム
監督 | 今泉力哉 |
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原作 | 劔樹人 |
脚本 | 冨永昌敬 |
劔樹人 | 松坂桃李 |
コズミン | 仲野太賀 |
ロビ | 山中崇 |
西野 | 若葉竜也 |
ナカウチ | 芹澤興人 |
イトウ | コカドケンタロウ |
アール | 大下ヒロト |
佐伯 | 木口健太 |
靖子 | 中田青渚 |
奈緒 | 片山友希 |
松浦亜弥 | 山崎夢羽 |
馬場 | 西田尚美 |

感想
何かに夢中になるってなんてステキで最高なんだ!
別にアイドルじゃなくても何だっていいんだけど。
大好きな❝何か❞があって、同じ❝何か❞が大好きな仲間がいて、大好きなことをいっぱい語り合って一生懸命で楽しくて。
くだらないこともいっぱいしたけど、なんかあの頃むちゃくちゃ楽しかったよなぁ。
ってことが私にもあったのをこの映画を観て思い出しました。
山中崇さんと若葉竜也さん、おだやかなイメージだったけどこういうのもすごくイイ。
いじられキャラ(=愛されキャラ)のコカドさんも楽しくて。
6人でバカなことばかりして、6人で笑って。
「アホやなあ」
「おもろいで」
の言葉が何だか嬉しくて、いつまでもみんなでこうやって仲良くしていて欲しいようなそんな気持ちになるけれど。
だけど、いつまでもずっと一緒。ってことはないんだよね。
誰かに言われるでもなく時が過ぎると変わっていくことは多い。
自分だって変わっていく。
でも、それは「成長する」ってことなのかな。
変わっていくこと。成長すること。それは、
嬉しい!
楽しい!
前向き。
希望?未来?
前進してる?…そんなイメージ?
この言葉って、すごくいい言葉だけどこの映画の中ではちょっぴり寂しくもある言葉でした。
決してイヤになって離れたわけじゃないけれど、今はもうそばにはいない。
「あの頃。」
そして、「今」をもう感じることが出来ないコズミン。
コズミンはずっと「あの頃。」のまま。
なんだか切ないなぁ~。
コズミンがやっぱり最後までアイドルが好きだったこと。
話すことも出来なくなったコズミンにも、今までと変わらない態度で接する仲間たち。←食べるラー油のシーンとか
今を、そしてこれからも生きていく劔とあの頃のままのコズミンが橋の上で会話するシーン。
このあたりが特に好きでした。
太賀、コメディっぽいのものからシリアスなものまで幅広くて注目の俳優さんです。
でも、うちの旦那が太賀を見ると毎回
「小堺一機の息子?」
って聞いてくるんですよね。ホント毎回!!
あまりにも毎回聞いてくるので私も顔に出てたのか、先日は
「もしかしたら前に聞いたかもしれんけど、これって小堺一機の息子?」
と言ってきました。
…もしかしなくても聞いてます。そして、
違います!!
映画を観終わって。
我が家の三人の息子達のことを考えました。
仕事や学校で今はみんな家を出てるけど、どんな毎日過ごしているんだろう。
無理してないかな、
困ってないかな、
元気にしてるかな、
友達は出来たかな。
しょーもないことで大笑いするような、そんな日もあるのかな。
って日々を過ごしてくれてたらいいな、と思います。