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映画

「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」感想~いつまでも少女のような倍賞千恵子さんです

3人の子供たちが巣立っていき、家には旦那と猫…それって我が家と一緒じゃないですかw

一応、うちの場合は会話はあります。今んとこ。

あらすじ

結婚して50年が経ち、3人の子供たちは巣立っていき今は猫のチビと穏やかに暮らしている勝と有喜子。

夫の勝は無口、頑固、家では何もしないという絵に描いたような昭和の男。

そんな勝の世話を焼く有喜子の話し相手は飼い猫のチビ。

日々の暮らしは静かで平穏ではあったが、妻の有喜子にはある不安があった。

ある日有喜子は、娘に「お父さんと別れようと思っている」と告げる。

驚き、その真意を探ろうと子供たちは大騒ぎ。

そんな時、有喜子の心の拠り所だった猫のチビが姿を消してしまう。

言葉少ない夫と、自分の気持ちを分かってもらえず寂しい妻。

不器用ですれ違う二人…。

【公式サイトより】

スタッフ・キャスト

2019年製作 日本
配給:クロックワークス

監督 小林聖太郎
原作 西炯子
脚本 本調有香
有喜子 倍賞千恵子
藤竜也
菜穂子 市川実日子
若い時の有喜子 優希美青
若い時の勝 濱田和馬
若い時の志津子 吉川友
雅紀 小市慢太郎
祥子 西田尚美
志津子 星百合子
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感想

倍賞千恵子、藤竜也。大ベテラン二人の演技はさすがです。

倍賞さんはとっても可愛らしく、藤竜也さんは渋くてカッコイイ。

3人の子供たち(小市慢太郎、西田尚美、市川実日子)も自然な雰囲気。

実家に集まって少しふざける様子は、年をとっても兄妹集まれば、子供のころに戻っちゃうというか子供のころと全然変わんない…って感じ。

仲良し兄妹の様子が見てて微笑ましかったです。みんないい年なのにねw

若かりし頃の3人も初々しくて特に違和感もなかったし、

ラスト、映画タイトルの意味がわかってモノクロの二人がカラーになったシーンも見てて嬉しくなりました。

ほっこり気分になれるほんわかした映画だな~。という感想です。

が。

ちょこちょこ気になる点も有りです。

山崎は少し中途半端な気もしたけど、何となく菜穂子と上手くいきそうな雰囲気もあったし…。

原作ではもっとたくさん関わってくる方なのかな。

最後の雑木林?の違和感。

あんな大きな木がいっぱいあるような場所だったっけ?

それと、捕獲器に入った知らない猫ちゃんに手を出すのは危なすぎる。

 

で、勝はなんで志津子と会ってたの?

相談とかにしてもあまりいい気はしないよなぁ~。

ラストのお父さんが言った「話したい事」の内容だってあんまり楽しい話じゃないので、そこはちょっと考えてしまいますよね。

でもって、一番気になったのは70代夫婦の会話。

「私、今までに一度も好きって言ってもらったことない。」

「私のこと、好き?」

いや、‥え?!・・・えぇ~~!!?

 

おそらくハタチ前後の私だったら「わーステキ―♪」となってたかもしれませんが。

今はなぁ・・・ナイわ…。

いつまでもラブラブなご夫婦。憧れる…か?な?…ん?

どうでしょ?

どうなの?よそのご家庭は?

結婚して何十年経っても

「私のことスキ?」

って言ったり、

ぷんぷんってすねちゃう可愛らしい奥様には…なれそうに無いわ…私は。(;´・ω・)

可愛らしい、ほっこり映画ではあったけど、ちょっと気恥ずかしい映画でもありました。