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映画

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」感想~カオス!頭の中がカオス!

アカデミー賞の授賞式見ましたか?

キー・ホイ・クァンの泣けちゃうスピーチ。

美しいミシェル・ヨー。

ミシェル・ヨーがスピーチで言ってましたよね。

Never give up!!

この映画もそう。

一度見てワケわかんなくてもあきらめちゃダメなんだ~~!!

あらすじ

エヴリンはごく普通の主婦。

しかし、仕事も家族も上手くいかずたくさんの問題を抱えていた。

毎日がいっぱいいっぱいの状態の彼女の前にある日❝別の宇宙から来た❞という夫・ウェイモンドが現れる。

ウェイモンドは「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」とエヴリンに告げる。

突如、世界の命運を託され驚くエヴリン。

異次元にはたくさんの別のエヴリンが存在し、彼女たちからそのスキルを得て悪と立ち向かえ…と。

困惑しながらも悪の手先に追われマルチバースへジャンプするエヴリン。

❝別の宇宙にいる❞カンフーの達人エヴリンの力を得て悪に立ち向かうのだが、その強大の悪の正体は娘のジョイだった!!

スタッフ・キャスト

2022年製作/アメリカ
原題:Everything Everywhere All at Once
配給:ギャガ

監督 ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート
脚本 ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート
衣装 シャーリー・クラタ
エヴリン・ワン ミシェル・ヨー
ジョイ・ワン/ジョブ・トゥパキ ステファニー・スー
ウェイモンド・ワン キー・ホイ・クァン
ビッグ・ノーズ ジェニー・スレイト
ゴンゴン ジェームズ・ホン
チャド ハリー・シャム・Jr.
ディアドラ・ボーベアドラ ジェイミー・リー・カーティス
ベッキー・スリガー タリー・メデル
アンディ・リー
ブライアン・リー
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感想

目まぐるしく変わる人物と場面。

何が何だかわからず頭の中がカオス

ただ色んな世界で出てくる悪の親玉(娘のジョイ)のメイクと衣装がどれもこれも最高に可愛い!!

プロレスラーもプレスリーも、頭にドーナツみたいなん乗っかってるのも、真っ黒いのも、クマちゃん引っ付いてるのも全部♪

ちょっと渡辺直美ちゃんみたいなんだけどね。

 

で、ストーリー。

ごくごく普通の主婦、普通の母親のエブリン。

経営するコインランドリーの税金は待ったなし。

年頃の娘とは何だかうまくいかない。

父親の介護、優しいけれど頼りない夫。

コインランドリーの困った客たち。

どれもこれもぜーーーーーーんぶ一人で抱え込んで毎日がいっぱいいっぱい。

ただでさえ考えることやること山積みの余裕のない毎日なのに

「地球を救えるのは君だけだ」

とか言われてもねぇ。

そんなん知らんがな!!

今、それどころじゃねーーー!!!

だよねぇ(笑

 

という最初の部分はわかったんだけど、その後はもぅついていくのに必死でした。

冒頭に書いた「目まぐるしく変わっていく人物と場面」に。

エンドロールが終わっても

YOU
YOU
…うーん。

 

だけど、面白くなかったのか?と言われればそんなことはなくて気になる部分もたくさんあったのよ。

“変なコト”がスイッチに笑い、

ソーセージフィンガーに笑い、

お下品なギャグに笑い、

カンフーはカッコよく、

石の会話にグッとくる。

「ルールなんてない」っていうエヴリンの「みんながHAPPYになる戦い方」とかすごく好き。

別世界にいるたくさんのエヴリンは全部エヴリンで、あの時あの場面で別の選択をしていたら…というエヴリン達。

ちょっと考えちゃいますよね。

別に後悔してるわけじゃないけど、もしもあの時別の道を選んでいたら…と考えたら私だってたくさんの私がいるわけで。

 

そして最後は何だかちょっと泣ける雰囲気なのよ。

世界を救うとかよりも母親として子供がとっても大事で、娘を救いたいし、娘をわかりたいし、娘に幸せになってもらいたい。

たくさんのエヴリンがいるけど、やっぱり今のエヴリンで今の家族みんなでいることが一番幸せ、みたいな。

一緒に観た旦那には不評だったこの映画ですが、私は嫌いじゃない。

ていうか、好きポイントが結構散らばってる。

一回目は、怒涛の展開にビックリして必死になって追いかけて観てたのでもう一回チャレンジしたい。

話の流れをわかってる分、2回目はもっと理解できるはずだし細かな部分にも気づくはず。

色んなことを見逃してる気がして仕方ないのよ、この映画。

2度目の鑑賞で私も第三の目が開眼するハズw

…開眼したら絆創膏貼っときます。バッテンに。

いや、でもこういう作品がアカデミー賞の作品賞を取るなんてね~。

ちょっとビックリ。