映像が美しい!
映画の中で語られた「自然はパーフェクト」という言葉どおり、動物も昆虫も植物も自然の中でうまくバランスが取れている。
人間だけが特別なんじゃない。
みんな同じ。その中の一部なんだということをもっと意識しないと。
あらゆるものの「命」について考えた。
私は考えちゃったけど、もうちょっとお気楽に見てもいいと思う。
すごい映画。
ドキュメンタリーなんだもんなぁ~、ホント、すごい!!
あらすじ
映画製作者であり、テレビ番組の監督やカメラマンとして25年のキャリアを持つジョン・チェスターが、料理家の妻モリーと究極のオーガニック農場作りに奮闘した8年間を記録したドキュメンタリー映画。
ジョンとモリーは、殺処分寸前の犬を保護し「トッド」と名付け飼い始めた。
だが、犬の鳴き声が原因でロサンゼルスのアパートを追い出されてしまう。
料理家である妻モリーの「本当に体にいい食べ物で料理をしたい」という願いを叶えるために、夫婦は農地を購入し、愛犬トッドと共に郊外へ移り住む。
2010年。
二人の考えに共感した人達からの援助もあり購入した農地は、東京ドーム17個分もの広さ。
しかし農地は荒れ果て、まずは土壌の再生から作業を始める。
虫や野生動物による食害、干ばつや山火事、厳しい自然に翻弄されながらも、家畜や農作物、周りの野生動物たち…全てが共存していく理想の農場を作り出していく。
【公式サイトより引用】
スタッフ・キャスト
2018年製作 アメリカ
原題:The Biggest Little Farm
配給:シンカ
監督 | ジョン・チェスター |
---|---|
制作 | ジョン・チェスター、サンドラ・キーツ |
脚本 | ジョン・チェスター、マーク・モンロー |
出演 | ジョン・チェスター |
モリー・チェスター | |
愛犬トッド |

感想
スゴイなぁ~。
いや、もう「スゴイ」の一言。
「夢」ってやっぱり大事だと思う。
叶うかもしれないし、叶わないかもしれない。
でも、やっぱり「夢」は毎日の暮らしや生きてくうえで「力」になるのだろう。
まずは、犬の為に引っ越した。というきっかけが好き。
そして、映像がとてもとても美しい。
虫も動物も植物も、それぞれが主役のようにキレイに撮影されている。
動物の糞にたかるハエやうじ虫がこんなに美しく撮られているのを私は今までに見たことがないw
プラネットアースみたいだなぁ~。なんて思ってたら、
ジョンはアニマルプラネットや野生生物番組の制作をしていたらしいのです。どうりで!
本当に夢のような農場で、この農場の中に理想の「地球での暮らし」が詰まってる。
素人の二人が、プロの農家の人たちに「無理だ」と呆れられるような事を始めちゃう。
素人で何もわからないからこそ、理想と夢だけで突き進むことが出来たのかも。
生物の多様性。
害虫なんてものはいない。害獣もいない。
みなそれぞれに役割があって、自然の中では全てがうまく回っていくように出来ている。
アランが言ってた「自然とはパーフェクト」
確かに。
害虫だの害獣だの言ってるのは人間が勝手に言ってるだけ。
自分に都合が悪いから。
自分の立場だけで。
こうしてみると何て自己中心的で自分勝手なんだろう。人間って。
ということは…。
私の大っ嫌いな「G」も?
彼(彼女)にも何か役割があるんでしょうか?
って、あるよねそりゃ。「子孫を残す」という大きな使命が~。
むちゃくちゃ増え過ぎたらダメだけど、一定数は良しとするべきなんだろうか?
「根こそぎ退治じゃー!!」
と、ゴキジェットプロとバルサンを買ってしまった愚か者の私を許してほしい。
この映画の中で、動物、昆虫、植物、全てがうまく回っていくまでに何年もかかり、その間何度もくじけそうになる出来事があり、見てる私も一緒になってハラハラしたり悲しくなったりした。
鳥につつかれて出荷できないフルーツの山。
コヨーテに襲われて死んでしまった鶏。
人も雇ってるのに(ボランティアじゃないでしょ?)収入源が絶たれてしまうのはしんどい。
ここの問題がクリアになるまではつらかっただろうと思う。
こういうつらい時に頑張る原動力になるのが「夢」とか「希望」なのかな。
そして、モリーの笑顔も良かった。
辛い時にもパワーをもらえる、人を笑顔にさせる。
私もこういう人になりたい。
あらゆる生物と共生していく。
って、話を聞くだけで思ってしまいそうなことを、何年もかけて実現させた二人。
この映画が作り話ではなくて【実話】だということに、ただただ
の言葉しか出てこない。
でも。
でもでも!
タイトル通り「理想の暮らし」で「生き物のパラダイス」ですごく憧れるとこもあるけれど…私には無理…かも。
鳥肌が立つくらい自然の美しさに感動したけど。
自然や動物は大好き。
虫だってちょこっとは平気。
だけど…きっと私には無理。
便利な世の中に慣れてしまった根性なしの私だけど、せめて出荷されてしまったエマの子供たちのことを思い出して
食べ物は決して粗末にしない。
という事はしかと胸に刻んでおきます。