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映画

「RRR」感想~ナートゥダンスをご存じか?高速ダンスはご安全に~

「インド映画」

「上映時間3時間」

この2つで見るのをためらってる人、結構いるんじゃないでしょうか。

が!!

そこをどうにか乗り越えて観て欲しい。

3時間という長さを感じさせないくらい夢中になって観ちゃう。

オモシロイんだってば!!

あらすじ

1920年、イギリス植民地時代のインド。

インド人の人権を無視し、支配者としてふるまうイギリス人たちに民衆たちの怒りは頂点に達し反英運動が各地で起こっていた。

そんなある時、英国領インド帝国総督スコットは夫人と共に狩猟に訪れていたゴーンド族の村でヘナアートの才能を持つ少女マッリを気に入り無理矢理連れ去ってしまう。

マッリを取り戻すためビームをはじめとする村の男たちがスコットの公邸があるデリーへと向かった。

マッリ奪回のために、ゴーンド族の男たちが公邸への襲撃を企んでいることを知った総督は、デリーの町に潜んでいるゴーンド族のリーダーを捕まえるよう警察に命じる。

その警察隊の中にはインド人警察官ラーマの姿のあった。

そんな中、ビームとラーマはお互いの素性を知らないまま運命的な出会いをする。

ビームはラーマの事を“兄”と慕い、友情と信頼を深めていくのだがある事件により二人はお互いの本当の姿を知るのだった。

【今回はいつもの予告編じゃなくて何度も見ていたいナートゥダンスの動画を貼ってみました】

スタッフ・キャスト

2022年製作/インド
原題:RRR
配給:ツイン

監督 S・S・ラージャマウリ
原案 V・ビジャエーンドラ・プラサード
脚本 S・S・ラージャマウリ
コムラム・ビーム N・T・ラーマ・ラオ・Jr.
A・ラーマ・ラージュ ラーム・チャラン
ヴェカンタ・ラーマ・ラージュ アジャイ・デーブガン
シータ アーリアー・バット
サロージニ シュリヤー・サラン
スコット レイ・スティーヴンソン
キャサリン アリソン・ドゥーディ
ジェニー オリビア・モリス
日テレドラマ

感想

これぞエンタメ!な映画。

笑いあり、涙あり、感動あり、ハラハラドキドキワクワクあり。

絶対長いよなぁ~と心配してた「3時間」という上映時間も途中でダレることがないので長さを感じさせない。

始まってすぐに物語に引き込まれちゃって、そのままの勢いで3時間ですよ、ホント。

 

何て言うか…あり得ない事だらけなんですけどねw

しょっぱなから「ヲイヲイ」とツッコミ入れつつ…この心の中でのツッコミが多い。

かなりの頻度でやってきます。

そしてそれが楽しい。

でもって、最終的にはラーマとビームだったらこんなの全部アリでしょうよ。という気持ちになっちゃう。

2人が出会うまでがそこそこ長いんだけど、出会った瞬間から分かり合ってるラーマとビーム。

子供を助けるための作戦を離れた場所から会話無しの手振りだけで全てを理解。

お前、あっち。俺、こっち。…程度はわかったけど、その他は全然ワカラン。

旗を渡された意味とかはもう全く。

私だったら絶対にトンチンカンなことやってたね。

2人の以心伝心ぶりは最後のスコット襲撃する時にも。

二人並んでるんだから言ってくれたらいいのに。

でも、私、この時は「3階を狙え」ってのはわかったよ!←言ってたよね?

 

私が好きなのは、ビームがマッリを奪い返すためにスコット邸に乗り込む場面。

トラックからビームが猛獣たちと共に飛び出してきてもぅ大迫力。

ヤーーーーーーーーーーーーーッッ!!

両手に松明、そしてあのポーズ、みなぎる気迫!

小6の運動会でソーラン節を踊る時に、全員でグランドに走って入場するときくらいの気合を感じるあの場面。

ライオン、トラ、ヒョウ、クマ、オオカミ、シカ…。

シカぁぁ~??

なんでシカ、連れて来たん?!

シカっていってもちょっとデカかったからムース?と思ったけど角の形が違うよねぇ。

やっぱただのシカ⁈

ライオンやトラと一緒に連れてこられてただ逃げまどうシカ。

走り回るシカにたまたまぶつかった人が倒されてたので役には立ってたみたいだけど。

あとビームとイギリス人側の人が対戦してる時にたまたま通りかかったシカが、いきなり角を掴まれて振り回されてシカが「チョ、チョット!!」てなってたり。

ビームに襲いかかるトラとか。

敵そっちのけでケンカするライオンとトラとか。

自由奔放な動物たち。

別に仲間じゃないんだな。ま、そうだよね、野生動物だもの。

 

イギリス人でも治せまい、な猛毒もその辺からぴゃぴゃっと草むしって炭の汁みたいなん飲ませて治しちゃうビーム。

カッコよすぎる肩車。

手でぶっ壊れちゃう牢。

細かな部分を含めツッコミ入れたくなるところが満載過ぎる。

でも、そこが好き!!大好き!!

あり得んことだらけだけど彼らならあり得るのよw

後半、ビームが赤い布をはぎ取ってたのもラーマのケガの部分に?とか思ってたらラーマのパンツになってたし。

あの風貌はもう“神”

そして無事村に帰って来た時もラーマは“神”のまま。

普通に服着て帰って良かったのでは…みんなビックリするわ。(;’∀’)

あ、そうそう

ビームとジェニーが会話する場面で、ラーマが「うなずけ」って言ってたのも相当おかしかったんだけどあれね。

前作の「バーフバリ」の時から疑問に思ってたこと。

話をしてる時に小刻みに首を横に振る仕草。

あれって会話をしてる時の相槌のようなものらしいですよ。

それを知ると余計に笑えちゃう場面です。

 

そしてやっぱりダンス。

エンドロールのあのダンスも最高にハッピーな気分にさせてくれます。

最後にダンスに参加してるのは監督です。

悪役スコットさんではないですよ~。

あの後ろに出てきた人物もインド解放運動に関わった方達なんでしょうね。

勉強不足なので誰一人わかんないんですけど。

 

そしてそして。

予告動画を探してる時に偶然見つけたこの動画。

最っ高です!!

ステキ過ぎる姉兄弟さん。

大砲代わりのちくわ!!剣代わりのビニール傘やハサミ!!金色の飾りと真ん中の人形!(マリオ?)

めちゃめちゃオモロイ~~!!

とにかくストーリー、歌、踊り、ハッピーエンディング。

観終わったら笑顔になってる。

すごくハッピーな気分で映画館を出ることが出来た映画でした。

ホント、良かった。楽しかった~。

この映画を観た妹(アラフォー)が「ワタシ、出来るよ」とナートゥダンスを踊って足首グキっとなってました。
運動不足の方。
ある程度年齢がいってる方。
頭の中では踊れてても体は付いていけませんのでご注意を。