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マンガ

「鬼滅の刃」感想~作者の愛情たっぷりうけてイキイキと飛びまわるキャラクターたち

久々に夢中になって読んだマンガ。

私は電子書籍で全巻読みましたが一時期、紙のコミックが手に入りづらくネットで高値で売られたりしてました。

いやいや、ダメダメ。あせって高いの買っちゃダメ。

ちょっと落ち着こう。(;’∀’)

作品情報

タイトル 鬼滅の刃
作者 吾峠呼世晴
掲載誌 少年ジャンプ(集英社)
連載年 2016年11号~2020年25号
コミック 全23巻

あらすじ

時は大正。

竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、病死した父の代わりとなって炭を売り一家を支えていた。

母親と幼い弟や妹たち。

暮らしは貧しかったが、一家は仲良く平穏に日々過ごしていた。

ある日、いつものように炭を売り終え自宅に戻ると一家は惨殺され無残な姿に…。

かすかに息のあった妹・禰豆子(ねずこ)を背負い必死に山を下りる炭治郎。

しかし、禰豆子は突然炭治郎に襲い掛かってきた。

危ういところを鬼殺隊の冨岡義勇に助けられる。

義勇の話によると、一家は鬼に襲われ殺された。そして、傷口に鬼の血が入った禰豆子は鬼になってしまったという。

鬼になってしまった人間が元に戻ったことは今までに一度もないが、もしかしたら、鬼はその方法を知っているのかもしれない。

禰豆子には人間だったころの理性もほんの少し残っている。

死なせたくない。

必ず禰豆子を人間に戻す。

鬼殺隊に入った炭治郎の長い戦いが始まる。

感想

作者のキャラクターへの愛がたっぷり詰まってるマンガ。

もちろんどの漫画家さんも自分の作品に愛情込めてるとは思うけれど、何というか…人の数だけ人生の物語があるわけで。

この作品に出てくる全ての人達には、一人ひとりみんな違った人生がある。

これまで生きてきた中で色んなことを経験し、感じ、ここまできた。ということを感じさせる。

「モブ」なんていないワケです。

「みんな大事で、みんな大好きよ。」

という作者のキャラクターに対する思いがすごく伝わってくる。

そりゃもぅヒシヒシと。

 

目が点になった時のやり取りが好き。

炭治郎とすみちゃんたち三人娘。

炭治郎と小鉄くん。

炭治郎と伊之助、善逸。

禰豆子。

炭治郎と玄弥…etc.

時々ページの隅で目が点になってゆるっとした会話をするのがほんわかさせられる。

竈門兄妹の素直で優しくて天然な部分が出てきたときに目が点になるような。

 

そして、話の最後や表紙カバーの折り返し部分やあとがきにもあふれるキャラクター愛。

手書きでむちゃくちゃいっぱい書いてある文字だらけのあのページ。

読んでない方はぜひぜひ読んでいただきたい。

細かな設定。

ストーリーには全く出てこなかった(時にはストーリーには全く関係が無かったりもする)細かな設定や裏話がいっぱい書かれてる。

代表的なものでいうと 猗窩座(あかざ)。

人間だったころの道場でのこと。

マンガでは描き切れなかったストーリーが細かく細かく書かれてる。

ストーリーに関係ないといえば、刀鍛冶の鉄穴森(かなもり)さん。

「奥さんの首が柔らかい」とか「夫婦仲が良すぎて顔が似てきた」とか。

ゆず
ゆず
この情報いる?

いや、私は知ることが出来て良かったよ。

 

これはもう、じっくりキャラクター設定を考えるとか仕事とかそういうのじゃなくて作者さんの性格じゃないかと思う。

きっと想像とか妄想とか空想とか大好きなんじゃなかろうか?

この子はあーでこーで…と、どんどん想像して膨らんでいくタイプ。

多分、子供の頃「ごっこ遊び」も好きだったんじゃないかなぁ。

最終巻の「あとがきがき」も必読です。

 

最終話の一人一人に話しかけるような言葉は本当に涙涙ですが、スナップ写真のようなイラストもまたどれも良いのでじっくりと見て欲しい。

幸せそうなみんなの姿。

草の上に寝ころんで笑う炭治郎達。

外で楽しそうに遊ぶ輝利哉(きりや)、くいな、かなた。

並んで食事をする実弥(さねみ)と冨岡さん。

伊之助とアオイ。

炭治郎とカナヲ。

穏やかな顔の愈史郎(ゆしろう)←私の推し

そして、チラリですが天狗のお面を取った鱗滝さんも。

平和っていいな。

こんなに笑顔がいっぱいで幸せがあふれてるんだ。

と、感じるあの2ページ。

 

全巻読み終えて思うのは、

いつも真っすぐで、正しくて、優しくて、勇気ある炭治郎、

彼が主人公のこの物語を子供たちが読んで、素直に「良いな」「カッコイイな」って思って欲しい。

 

文字にしたり口に出したりすると少し恥ずかしいけど「絆」って大事だ。

人と人との繋がりって、時に人の命を救うくらいすごい力を持ってるものなんだ。

辛く悲しい体験をした子。

一人で生きてきた子。

孤独だった者に仲間ができ、辛い時も悲しい時もそばに誰かがいてくれる。

気持ちに寄り添ってくれる人がいて、お互いが相手を思いやる気持ちが生まれる。

そうやって伊之助も善逸も、そしてカナヲも強く、優しくなっていった気がする。

 

そしてもう一つ。

「想いは不滅」

という言葉。

過去・現在・未来…人の命がずっと繋がってきたように想いも繋がっていく。

自分一人ではとても無理とか、今の世の中じゃ無理だ、と思えることでも声を出し続けることが大事。

現代の様々な問題に置き換えてみても十分に通用する。

 

鬼に命を奪われた人、鬼と戦って命を失った人。

いつもそばにいて、毎日「おはよう」「いってきます」「おかえり」を言って、毎日一緒にご飯を食べるのがあたりまえだった人。

「あたりまえ」が奪われるのはきっと突然。

このマンガの中でもそうだし、私たちが生きている現実の世界でもそう。

だから毎日一生懸命に、明るく、楽しく、感謝して。

そんな風に過ごしていきたいな。と、改めて思った。