こんなにショパンに夢中になったのは「赤い激流」以来かも~?
マンガを読み終わった後、しばらくYouTubeでショパン演奏の動画見まくりです。
クラシック音楽ってイイもんですね。
個人的にピアノを弾く男性ってかなりグッときちゃいます。👍
作品紹介
タイトル | ピアノの森 |
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作者 | 一色まこと |
掲載誌 | ヤングマガジンアッパーズ→モーニング |
連載年 | 1998年~2015年(休載期間あり) |
コミック | 全26巻 |
あらすじ
主人公の一ノ瀬海(カイ)は母親の玲ちゃんと「森の端」で暮らしている。
そこは、治安が悪く危険な場所と(森の端の外の人達は)誰も近寄りたがらない場所だった。
暮らしは貧しく、クラスメイトにはからかわれ、住み込みのバーの女主人には強制的に仕事をされられたり食事を抜かれたり…と、嫌なことはあるけれど母親の玲ちゃんは優しく、カイの事を可愛がってくれる“森の端”の仲間もいた。
カイは森の中に捨てられた一台のピアノを小さな頃からオモチャ代わりに弾いていたが、小学5年生の時、転校生の雨宮修平がカイの演奏を聞き衝撃を受ける。
修平は有名ピアニストを父に持ち、自身もピアニストになるべく期待され幼いころから毎日欠かさずレッスンをしていた。
そして、修平からカイの話を聞いた小学校の音楽教師・阿字野壮介も森でカイの弾くピアノ演奏を聞き驚かされる。
阿字野も昔ピアニストとして活躍していたのだが、事故によりピアニストとして生きることを諦め今はひっそりと小学校の音楽教師をしていたのだった。
カイの才能に気づいた阿字野は、カイにピアノを教え始める。
ピアノの楽しさ、大勢の人の前で弾く快感、目標がある生活は、カイのこれまでの暮らしを大きく変えていく。
そして、それは事故後全てを諦め投げやりにただ生きていただけの阿字野壮介自身も変えていった。
カイと阿字野、雨宮修平、そしてピアノを通して知り合っていく多くの人達。
目指すはショパンコンクール!!
ショパンコンクールでの優勝を目指して突き進む。
感想
とにかくラストがイイ。
大団円。
絵にかいたような大団円。
読んでる私まで嬉しくなるような、にやけてしまうような、そんなラストでした。
カイがずっと“夢見てたコト”
阿字野壮介が“夢にも思わなかったコト”
大観衆の前で裸足で弾く「茶色の小瓶」
とっても感動的な最終話。
カイや阿字野先生というメインの人物だけでなく、カイのまわりにいるみんな…パンウェイも修平も誉子ちゃんもレイコさんも冴ちゃんもポン爺も、みんなみんな幸せになっていくのが本当に嬉しくて。
とかいう現実的なコメントは一切無しで!
マンガの中でくらいHAPPYな気分にまみれて感動の涙を流させてよ。
コミックかアニメか
私はコミックのみで全話読みました。
だいたいどの作品もコミックで読む派かな。
コミックの方があれこれと想像出来て楽しい。
カイの弾くピアノ。
ただ上手いだけじゃない、型破りで、それでいて人を惹きつける演奏。
多分、そんな感じでしょ。カイの弾くピアノって。
って、それっていったいどんなん?!
具体的には何も浮かばなかったけど、とにかくむっちゃスゴイ演奏に違いない!(←大雑把)と、想像しつつ。
でも、それってアニメではどんな風になってたんだろうね?
修平も上手い。
パンウェイもっと上手い。
シマノフスキも双子の兄弟もみんなみんな上手い人ばっかり出てくるのに、彼らを驚かせるようなすんごい演奏って…どんなショパンが流れたんだろう?
アニメ版のカイの演奏は気になります。
この「ピアノの森」の場合は、いろんなクラシックの曲を耳で聴くことが出来るのでその点はアニメが良いなと思います。
普段からクラシック音楽を聴いてる人は全て馴染みのある曲でも、ショパンなんて中学の音楽の授業以来だわ~な人だとタイトル見ても全然ピンとこないじゃないですか。
たとえば、作品中に何度も出てきた「茶色の小瓶」
という場合でも、アニメだと一発で
と、わかるわけです。
タイトル聞いただけじゃわからなくても、有名な曲ばかりですから「聞いたことある!」がいっぱいあって、アニメはこの点がイイと思います。
何だか勉強した気分にもなるしw
一番褒めてあげたいのは雨宮修平でしょ
今まで生きてきた数十年を振り返ってみて、死ぬ気でとかガムシャラとかそんな感じで何かを頑張った記憶が何ひとつない私ですが、修平のモヤモヤやイライラはわかる。
そりゃそうでしょう。
むちゃくちゃ努力してきたのにかなわない事がある、という現実。
自分が一生懸命一生懸命やってやっと出来たことを、サラっとやってのける(ように見える)カイ。
いつも明るくて笑ってて自分より全然努力してない(ように見える)カイ。
阿字野先生、ジャン…人にも恵まれてるカイ。
なんで?どうして?
…って思うよなぁ~。人間だもの。
ま、ホントはカイもめちゃくちゃ努力してましたけど。
このモヤモヤは「ガラスの仮面」の姫川亜弓と北島マヤにもあてはまるやつですよね。
一度こんな考えにハマっちゃうと、どんどん嫌な方に考えがいっちゃうし
そんな時にカイに優しくされてもぜんっぜん素直に受け止められないよねぇ~。人間だもの。
なのに、結局はいろんなことに気づき、きちんと気持ちも消化できてまた前に進むことが出来た修平。
カイともまた昔のように仲良く接することが出来るようになった修平。
エライ!!
えらいよ、ホント。
私だったらずっとぶーたれてたと思う。
ちゃんと見てくれてる人はいるもんだね。よかった。
誉子ちゃんとお幸せに~。
最初に少し触れた「赤い激流」
色々調べてたら懐かしくてまた見たくなりました。
機会があればこちらもどうぞ。
って、え??DVD高ッッ!!
こんなにするの?中古で10万以上て。(;’∀’)
ウソでしょ。ビックリするわー。