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マンガ

「よつばと!」感想~大人が見守る中で子供は自由にのびのびと

面白くて温かい気持ちになるマンガです。

可愛くて、面白くて、懐かしい。

子供ってすごいな~。

作品情報

タイトル よつばと!
作者 あずまきよひこ
掲載誌 月刊コミック電撃大王
連載年 2003年3月~ (不定期連載)
コミック 既刊15巻(2021年7月現在)

あらすじ

いつも元気いっぱいでちょっと変わった5歳の女の子「よつば」と「とーちゃん」が、とある町に引っ越してきた。

好奇心いっぱい、いつも一生懸命、勘違いもいっぱい。

子供ならではの行動力と発想で驚かされることもしばしば。

お隣の綾瀬家、とーちゃんの友達、町の人たち…よつばと周りの人たちとの日常を描いたほのぼのコメディ。

感想

子供の発想や行動にビックリさせられることって、子育てを経験したことのある人なら1度や2度…いえ、もっともっとあるはず。

大人にとっては「あたりまえ」のコトやモノでも、子供にとっては「どうして?」がいっぱい、「初めて」もいっぱい。

とにかく❝よつば❞が可愛い。

この物語の中で、登場人物の関係や過去や背景などはあまり…というか、ほとんど描かれていません。

そもそも「よつば」と「とーちゃん」は本当の親子ではないらしい。

「よつば」は日本人ではないらしい。

あまりそのあたりの事情は関係ないようで、ただただハチャメチャなよつばとよつばの周りの大人たちとの日常が描かれています。

よつばの周りの大人たちもみんな魅力的。

お隣の綾瀬家のお母さんと三姉妹のおおらかさと町の人たちの子供(よつば)を見守る優しさ、そして何と言っても「とーちゃん」の子育てがイイ!

子供の自由にさせてるけど放ってるわけじゃない、叱るところはきちんと叱る。

目を離さないようにしてるけど手と口を出し過ぎない。

大人の目が届くエリア内で、子供は自由にのびのびと行動する。

自分の頭で考えて、工夫して、いっぱい色んな「発見」をして嬉しそうに親に報告しに来てくれる…可愛いですよね。

「とーちゃん」もかなりの自由人で、「ジャンボ」や「やんだ」との関係も「中学生か!」ってツッコミたくなるようなノリの良さw

ノリの良さで言えば、綾瀬家のみんなも負けてないですけど。

こんな風に過ごせたら毎日楽しいだろうなぁ~。

しょせんマンガと言われればそれまでですが、日々の生活の中に「面白がる」を取り入れると毎日がうんと楽しくなります。

 

とはいえ、幼児期の子育てって毎日があわただしくてなかなか余裕がないんですよね。

一人目の子供でお母さんも全てが初めてづくしでアタフタしたり、

二人目が生まれて2人の子供たち相手に心も体も時間も余裕が無かったり、

仕事をしながらの子育てだったり。

おしっこだの、うんちだの、ジュースこぼした、吐いた、破いた、壊した…本当にいろんなことをしてくれてお母さんは休まる時がないですよね。(;´・ω・)

でも、子供たちが大きくなって手が離れてしまうと

「そういう時期ってあっという間だったなぁ~。」

と、しみじみ思います。

小さなころの子供たちの写真は、今見ても本当に疲れが吹き飛ぶし癒されます。

多分この先もずっとそうだと思います。

保育園から自宅への帰り道、手をつないで歩きながらバッタを見つけたりドングリ拾ったり。

抱っこしたり、ぎゅーーーってしたり。

そんなことをもっともっともーーーっといっぱいしとけばよかったな~。

そんな気持ちになります。

今、子育て真っ最中のお父さんお母さん。

子供と一緒に過ごせるのってそんなに長くはないです。

手をつないだり抱っこしたりなんてことが出来る期間は、本当にあっという間に終わっちゃいます。

子供たちと過ごす貴重な時間…大事に楽しく過ごしてほしいな。

 

もともとはうちの次男が買ってきたマンガですが、若い彼が読んでも面白く(かなり笑えます)、親の私が読んでも面白い&ほっこりさせてくれるマンガです。

とってもオススメ。